開発×営業の経験を力に、
粉体技術の未来を切り開く
化工機事業部 栃木工場 粉体技術センター
開発グループ マネージャー
S.S.
工学研究科博士後期課程生産工学専攻卒 2005年入社
現在の仕事とそのやりがい・醍醐味
開発グループの仕事は大きく分けて2つ、粉体機器の改良・新製品開発を行う業務と、技術開発(プロセス開発)を行う業務です。私の担当するプロセス開発は、新しい使い方や、新しい処理技術を開発して新規のお客様に買っていただく、もしくは既存のお客様に新たな提案をしていきます。例えば、抗菌・抗ウイルス用途などで使用されている光触媒の製造技術開発、電気自動車などのバッテリー材料の加工処理技術の開発などを進めています。当社の粉体機器は一般消費者が手に取るものではありませんが、様々な産業を下支えしています。当社の製品がものづくりを支えていると思うと、非常にやりがいを感じます。
気づきを与えてくれた経験
営業時代、あるチョコレート工場に納めた当社製品がトラブルを起こしてしまったことがあります。クリスマスやバレンタイン前のかき入れ時で、絶対に製造ラインは止められない状況だったため、応援スタッフに駆けつけて頂き連日修理作業に追われました。冬でも工場内はサウナのような高温で、防塵服を着ての作業は過酷なもの。皆で四苦八苦しながら作業を続けた結果、何とか不具合を解消できました。一人だけではとても解決できない危機的な状況で、総力を挙げて対応することで難題を乗り越えることができ、当社の底力を改めて実感できた出来事でした。このようなトラブルへの対応はお客様の工場の操業がかかっておりプレッシャーもありますが、真摯な対応は信頼を醸成する機会でもあります。その後、新工場の立ち上げの際も機器の発注をいただくことができました。
日本コークス工業で働く魅力と学生へのメッセージ
当社の強みは、部門を超えて力を合わせ、解決していく総合力だと思います。機械や化学、様々な人の知識・知恵が集まってプロセス開発は進みます。正直、失敗の連続でうまくいくことのほうが希です。しかし失敗には必ず原因があります。そこをとらえ、諦めず最後までやり遂げる力がこの仕事には大事なため、若い人には新しいことに積極的にチャレンジしてほしいと考えています。近年は顧客層の海外比率が高まってきていることから、この先、グローバルに活躍できる人材が必要だと強く感じます。失敗を恐れず挑戦できる、これからの日本コークス工業を牽引していく皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
技術職から営業に転身して感じたことは?
当初は不安でしたが、開発で培った知識を活かすことで技術的な質問にもその場で回答することができ、お客様が望む粉体機器を提案できるようになると少しずつ営業成績も伸びていきました。また、既存機種の新たな活用方法を提案するなど、今のプロセス開発に通じる経験もできました。お客様や販売代理店、商社、社内各部署とのつきあいが広がるにつれ、自分の視野も広がっていき、営業での経験は今や貴重な財産となっています。開発グループに戻った現在は、業務全体を見渡せるようになり、お客様の目線に立った開発ができるようになったと感じています。
今後の目標や夢は?
当社の売上を支えられるようなヒット製品の開発や、世の中の役に立てる技術・製品を開発していきたいと考えています。常にアンテナを張り、世の中のニーズを先取りした開発を進め、現在の事業範囲に縛られることなく新たな分野へ事業拡大することも夢です。可能ならば、いつまでも現場で開発に携わっていたいものです。
キャリアパス
Career path
2005年7月 | 化工機事業部 栃木工場 粉体技術センター 開発グループ |
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2012年9月 | 化工機事業部 営業部 東日本営業グループ |
2020年4月 | 化工機事業部 栃木工場 粉体技術センター 開発グループ (2013年にマネージャーへ昇格) |
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